ふしぎ ： 例え羽が無くったって・・・！

瞳の奥に映る　目の前の僕は
ちっぽけでとても弱そうだな


鏡越しに映る　目の前の草原は
大きく堂々と広がりきって緑色を全部に付けて格好いいな


いつか僕だって”大きく羽ばたけたら”くらい思うよ
どんなにちっぽけでも頑張るしぶとさは誰にも負けないよ


空を飛んだら　仲間にぶつかんない様によけて飛ぶ
大きく羽広げたら　邪魔じゃないか考えて場所を選ぶ
そんな事して　本当に強く　なれるかなんて保障は出来ないけど
そうなりたいと願う気持ちは　誰よりも一番強いって保障するよ

ふしぎ ： いつかはあんな風にボクも・・・！

まだ育ち始めたばかりの芽
その芽はまだ少し
不安を装っている
隣の植木鉢の立派な木は
緑の葉っぱでオシャレして着飾ってる


いつか大きく堂々と
生きてみたいな　立って見たいな


お昼過ぎの空に浮かぶ太陽が
まぶしくて　でも　気持ちよくて
寂しい夜の月光に照らされて
弱虫なボクも　お隣さんも　輝く



いつのまにか芽は小さなつぼみを
先っぽにポツリと
付けてる
隣の植木鉢に咲いてる綺麗な花は
カラフルな色でオシャレして着飾ってる


いつか大きく咲く
自分の花のつぼみを　大事にする


お昼過ぎの空からいつもと違う風が
これはきっと暖か冷たお天気雨で
寂しい夜になっても明かりは雲で隠されて
ボクのつぼみはしょぼんと下を向いた


雨の後のまぶしいくらいの太陽
暗闇から抜けた
そしてつぼみは花になる
それは暑い暑い夏のこと




隣の植木鉢の大きな立派な木の隣
隣の植木鉢に咲いてる綺麗な花の隣
堂々と太陽のほうを向いて開く向日葵

ふしぎ ： 卵は温めないと孵らない

少しだけでいいの　幸せを味わいたい

ドン底に落とされて　痛い目に合うかもね

涙の池にポタポタと落ちる悲しみや

血の気がある痛々しい手の平は　頑張った証拠

一年去ってそしてようやく見つけた幸せの卵

この日過ぎてようやく来た私だけの欲ばりな気持ち

少しくらい　元気出せよ　

お前は私よりも　いい環境にいる生き物なのだから

ふしぎ ： 鳥のようになりたい、なんか決まり文句すぎてつまんない

例えそれが勇気じゃなくても　いいんじゃない

例えそれが気合じゃなくても　いいんじゃない

全くの嘘　全くのウソ　全くの冗談　全くのジョウダン

何も身に着けずに　軽い気持ちのまま　

この大空に　駆け出せたら　どんなに　楽だろう